2022年1月20日の18時に、福本伸行先生の大人気漫画をモチーフにしたスマホ向けアプリゲーム、『カイジ 闇の黙示録』がリリースされました。
私は福本先生の大ファンで、『カイジ』はもちろん『アカギ』『天』『黒沢』『零』など、ほとんどの漫画を全部読んでいます。この「カイジ 闇の黙示録」も、以前から楽しみにしていました。ですが、その内容がすごかった…。Twitterも、いろいろな意味で「ざわざわ」しています。
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『カイジ 闇の黙示録』では、主題歌を河村隆一さん、BGMを小室哲哉さん、カイジとアカギのボイスを萩原聖人さんが担当されています。ゲストにはお金がかかっているのですが…。

著作権の関係で画像は載せられないのですが、まずトップページがシュール。タイトルロゴの画質が極端に低く、ガビガビにボヤけているのです。
河村さんの主題歌を最後まで聴きたくて、トップページを開き続けるのですが、映像はなく、ボヤけたロゴの静止画が鎮座するのみ。
見つめ続けるのがつらくて、思わずそっと閉じてしまいそうになりました。

「カイジ 闇の黙示録」は、ミニゲームをプレイするソシャゲです。
- カイジ本編でおなじみの「Eカード」
- 17歩をモチーフにしたであろう「地雷ゲーム」(マス取り)
- 24時間脱出編っぽい「脱出ゲーム」(制限時間内に帝愛の黒い車を動かして、カイジたちのトラックを脱出させる)
- ブラックジャック
- HIGH&LAW
今のところ、ラインナップはこんな感じ。こんなことを言ってはなんですが、どれも映像クオリティが10年以上前のフラッシュゲームを彷彿とさせます。
しかし、トップページですでに洗礼を受けている身。動じてはいけません。
とはいえゲーム中にフリーズして続けられなくなったり、エラーでタイトル画面に戻されてしまったりということがちょくちょく起きるのは、どうなんでしょう…。

また、ゲーム内容にも不具合があります。ブラックジャックでは、1か10としてカウントされるカードのエースが、10になるべき場面で1とカウントされてしまうことがあります。
地雷ゲームでは、自分が地雷を踏んで負けても、リザルトが表示される前にゲームを中断してしまえば、負けとしてカウントされずお金も減りません。この方法で、永遠にお金を増やし続けることができてしまう現状*です。*2022/1/24追記:このバグはリリースから数日で修正されたようです。
脱出ゲームでは、制限時間を3・5・6・7秒の中から自分で選ぶのですが、どう考えても3秒ではクリアできないステージになることがあります。最長の7秒でもキツいです。

ソシャゲといえばガチャです。
「カイジ 闇の黙示録」では、課金してガチャを回すと、ゲームをサポートしてくれるキャラクターが出てきます。ミニゲームに勝利したときの報酬が増えたり、負けたときの没収金額が軽減されたりと、キャラによってさまざまな恩恵があります。
しかしキャラクターのラインナップが、この6人だけ。
- カイジ(0.99%)
- 大槻(2.97%)
- 遠藤(4.95%)
- 美心(6.931%)
- 三好(34.653%)
- 黒服(49.505%)
しかも目玉のカイジは1%未満の確率で、85%以上の確率で裏切り者の三好か、モブの黒服です。これでみんな回そうとするんでしょうか…。
「バスケのゴールは適度な高さにあるから、みんなシュートの練習をする。高すぎるところにあると、誰も挑戦しようとしない」という、カイジ1巻で遠藤が言っていたセリフを思い出さずにはいられません。

しかし、嘆いてはいけません。公式Twitterによると、「定期的なバージョンアップで、昭和の時代から令和までを体感」できるゲームなんだとか。
つまり、このフラッシュゲームっぽさは、作戦…!? あえてこの懐かしい感じで話題になり、V字回復させることによってバズろうという、悪魔的閃きによる新しいPR方法なのか…!? ここまである意味話題になれば、これからクオリティアップしたときの反響も、間違いなく期待できるでしょう。
しかし一方で、不安が胸をよぎります。
「昭和」というのは、昭和を舞台にした福本先生の人気漫画である、『アカギ』のキャラやゲームが追加されるという意味なのでは? 「令和」というのは、令和を舞台にした福本伸行先生最新作、『闇麻のマミヤ』の追加をほのめかしているのでは…?
アカギに関しては、すでに「死ねば助かるのに」のボイスで参加しているので、今後追加される予感がしますね。
「闇の黙示録」の公式サイトを見ても、令和風ハイクオリティゲームを期待できそうかというと、口をつぐんでしまいます。パソコン黎明期のサイトっぽい…
いずれにせよ、私はカイジが大好きなので、このアプリをアンインストールなどせず、今後の展開を待ちたいと思います。開発チームの皆さん、応援しています。